Health care column

養生コラム

 夏バテ予防に「豚肉」 

2025.08.08

暑い毎日が続いていますが、体調はいかがでしょうか。
厳しい暑さにより気力と体力が消耗され、毎日ぐったりと疲れてしまうという方も多いのではないでしょうか。 

暑い夏を乗り越えるためにはまずはしっかりと食べること。
特に発汗により失われる潤いと生命エネルギーである「気」を補うことが大切です。
夏バテ予防におすすめの食材は色々とありますが、特におすすめなのが豚肉です。 


 豚肉の効能 

・気と潤いを補って体の熱を冷まし、疲労回復効果に優れます。 
・潤い不足からくるイライラなどのメンタルの不調に効果を発揮。 
・ビタミンB群を豊富に含み、紫外線ダメージからお肌を回復。 

まさに夏の養生にピッタリ。
沖縄でよく豚肉を食されているのも納得。
反対に北海道やモンゴルではラム肉が良く食されていますが、ラム肉は体を最も温める分類である熱性に属します。


その土地の気候風土に合った効能を持つ食材を用いる食文化が発展していることがわかります。
郷土料理を薬膳の視点で紐解けば、その土地に合った養生のための効能で構成されたものが多いそう。鹿児島の郷土料理についてもいつか調べてみたいと思っています。 

夏は食欲が低下しやすく、肉があまり食べられないという方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時は調理法や薬味を工夫してみてください。
香りの良いハーブ類やレモンを添えてサッパリといただけるようにしたり、調理法も「揚げる」よりは「焼く」「蒸す」を選択するなど。
そうすると幾分食べやすくなると思います。
また、付け合わせには瓜類のキュウリやズッキーニなどの瓜類がおすすめ。
身体の熱をさまして潤いを補給し、蒸し暑さからくるむくみの解消に効果的です。 

おすすめの調理例

日々是薬膳の夏のお茶「涼潤茶」は、身体のほてりを冷まし、ハイビスカス由来の程よい酸味で汗のかきすぎを解消し、肌に潤いを与え紫外線ダメージからの回復を促します。
また、精神不安定になりがちな夏に嬉しい蓮の実もブレンド。
精神安定効果、疲労回復効果、そして夏の不眠の解消にも。 

二十四節気では立秋に入りましたが、まだまだ厳しい暑さは続きます。
夏バテ、熱中症対策にしっかりと食で補い、夏を元気に乗り越えましょうね。