秋は食べ物が美味しい季節。「食欲の秋」とか「天高く馬肥ゆる秋」なんて言われますよね。
なぜ秋になると食欲が増すのでしょうか?中医学の観点からご説明しましょう。
五臓の「脾」(腸)と「湿」の関係
「脾は湿気を嫌い乾燥を好む」という性質があります。
湿度の高い環境下(梅雨時季など)では胃腸の機能は低下し食欲は減退、消化不良や下痢を起こしやすくなります。
一方湿度の低い乾燥した環境下だと胃腸の機能は上がり食欲は増し消化機能も向上します。
今がまさにその乾燥の時季にあたるため食欲が増しついつい食べすぎてしまう方も多いのではないでしょうか。
食欲が暴走して食べすぎてしまうとお悩みの方に朗報です。
そんな時に食欲を抑えることができるのも薬膳の凄いところ。
五行学説の中の「木克土」の考え方に基づき、酸味を多めに摂ると食欲を抑えることができちゃいます。
食べすぎてしまい困っている、なんとか食欲を少し抑えたい、そんな方はお食事前に酸味をしっかり効かせたものを食べると良いですよ。
とはいえ、おいしく食べられるということはとても良いこと。
これから来る寒い冬に向けて蓄える、そんなイメージでしょうか。
食べすぎは良くありませんが、良く噛んでゆっくりと、秋の美味しいものを味わいましょう。
旬の野菜で作る春巻き。
季節の食材を楽しみながら味わえる一品です。
揚げ物や、脂っこいお食事を食べる時は滅脂茶がおすすめです。