Health care column

養生コラム

良い睡眠をとるために 

2024.04.30

皆さん最近よく眠れていますか?
自宅で開催している薬膳料理教室の4 月のテーマは「眠りの薬膳講話」でした。

春から夏に向けて気温がぐんぐん上昇するにつれ睡眠の質が落ちやすくなっていきます。
夏よりも冬のほうが熟睡できるという方がほとんどかと思います。
陰陽学説では春夏は「陽」、秋冬は「陰」に属します。
体内の陰陽のバランスが崩れ、「陰」が「陽」をすっぽりと包めなくなることで不眠に陥ってしまいます。
春夏は「陽」が盛んな季節なので特に不眠に陥りやすいと言われます。 

眠りに問題のある方は、一日のお食事の内容を陰陽のリズムに合わせた内容することをお勧めします。 
午前中は陽の時間なので温熱性の食材を。
一日のメインのお食事は昼食で。
穀物、野菜、肉類などをバランス良く摂ります。夜は香辛料などのからいものや温熱性のものは控え、陰性食材を温かく、消化しやすい調理法で、量も控えめに摂ります。 

夜ご飯でおすすめの野菜がチンゲン菜です。
チンゲン菜は陰性食材で、体にこもった熱を取り除いて血の巡りを良くし、不安感やイライラを抑えてくれます。
特に今の時季はイライラしやすいので積極的に食べてほしい食材の一つです。
眠りに問題のある方は夜ごはんで食べること。
そして写真のように軸の部分まで食べましょう。 

日々是薬膳の麗眠茶は眠りを促します。
寝る1 時間前にカップ1 杯の麗眠茶を、温かくしてお飲みいただくと効果的です。
照明も落としてゆっくりと穏やかな時間を過ごし、良い眠りを促しましょう。