Health care column

養生コラム

天然の咳止めシロップ「梨」

2024.10.09


私はよく空を眺めてボーっとするのが好きで、空の色や雲の様子や高さなどを観察します。
四季の中で秋の空が一番情緒を感じるのは私だけではないと思いますが、そういった気持ちの良い高い空を心地よく眺 められる時間が増えてきましたね。


まだまだ日中は暑いですが、蒸し暑かった夏とは打って変わってカラリとした空気に。
心地よい〜が、なんだか喉や口が渇くし、周りからコンコンと空咳の音が聞こえることが増えました。今年はマイコプラズマ肺炎が流行していて患者数が過去最多だとか。
咳の症状は長引くことが多く、睡眠不足に陥ったりと辛いですよね。

秋は乾燥によって肺が渇きやすく、肺が渇くことにより、空咳や腸燥便秘、肌の乾燥など の不調が現れやすい時季。
肺を潤う食材として大変おすすめなのが梨です。


梨は、肺を潤して熱を下げ、痰の切れが悪い時や空咳、喉の痛みや渇き・炎症など喉の不快症状の改善に効果があります。
また、肌にも潤いを与えるので美肌づくりにもおすすめです。
もちろんそのまま食べてもいいのですが、薬膳では長引く咳を止めるために梨のシロップを良く用いま す。

梨 1 個(300g 程度)フードプロセッサーなどで撹拌し、

・すりおろした生姜 5g
・蜂蜜 20g
・ 枸杞の実 20g
・カットしたなつめ 3 個分
を鍋に入れ、弱火で煮詰めます。
色が茶色っぽくな ったら完成。のどに違和感があるときや咳が続く時にお湯で割ってゆっくりと飲んでみてください。
冷凍保存もできますので、梨の旬の今のうちに多めに作ってストックしておくこ とをお勧めします。