「正気存内(せいきぞんない)、邪不可干(じゃふかかん)」
これは、中医学の古典『黄帝内経』のとても有名な言葉で、「正気が体内に充分に存在すれば、病気を引き起こす邪気からの干与・干渉は不可能。」という意味です。
正気の中でも、病気から身体を守るバリア機能のような働きがある気を『衛気(えき)』といいます。 『衛気』は気の中の1つで、名前の通り『防衛の気』です。
皮膚や肌など体表面に存在するとされています。
正気が足りない状態の「気虚(ききょ) 」になると衛気も弱まり病気にかかりやすくなってしまいます。
今年はインフルエンザが猛威をふるっていますが、予防するためには身体に正気を充分に補うことがとても大切です。そのためにはまず気を補う食材を摂りましょう。
気を補う食材は、お米、芋類、豆類、キノコ類、カボチャ、アボカド、鶏肉など。
気をつくり出す胃腸の養生も大切。
冷たいもの、甘いもの、脂っこいものは控え、温かく消化の良いものを腹八分で食べると胃腸の負担を減らすことができます。
発酵食品も意識して毎日摂るようにしましょう。
1 月 28 日発売の「GLOW 3 月号」免疫力アップ特集の中の 1 ページに薬膳料理 3 品のレシピを掲載します。
写真はその中でご紹介している「山芋とカボチャのポタージュ」。
健脾薬の原材料山芋とお腹を元気にするカボチャの組み合わせに麹をたっぷり用い、胃腸の養生ができるなめらかな舌触りのポタージュです。
簡単で我ながらとても美味しくバランスの良いレシピが出来ました。是非作って食べて、免疫力アップにお役立て下さいね。
免疫力を高めるには身体を温めることも重要。日々是薬膳の「温巡茶」は体を温めるブレンド茶。
末端の冷えに桂皮を、お腹の冷えに生姜をブレンド。
飲むとポカポカとお腹の底から温まるのを感じられます。
おすすめの飲み方は、保温できるタンブラーにティーバッグをいれ熱湯を注ぎ、ティーバッグは取り出さずにそのまま持ち歩きます。
冷えを感じるときにこまめに飲むと良いですよ。