Health care column

養生コラム

梅雨の重だるさを解消する食材

2024.06.10

先週ついに梅雨入りした鹿児島。
梅雨は五季でい う「長夏(ちょうか)」の季節。
ジメジメとした 空気と長雨により体はむくみやすく、重だるさや頭痛、気力や食欲の低下などの不調が出やすくなります。
湿度が高い環境下では体の中にも余分な湿をかかえこみやすくそれにより水の巡り、気の巡りが低下し不調を引き起こしてしまいます。

そんな時は体の余分な湿を排除する効能のあ る食材を積極的に摂りましょう。
薬膳でいう「袪湿(きょしつ)・化湿(かしつ)」の効能をもつ食 材です。

ハトムギ、インゲン豆、レンズ豆、枝豆、黒豆、大豆もやし、緑豆もやし、緑豆はるさめ、 そら豆、さやいんげん、キャベツ、トウモロコシの髭、バジル、オレガノ、セージ、カルダ モン、山椒、ヨモギ、さば、しじみ、唐辛子、緑茶など

この中のトウモロコシの髭についてお話を。
とうもろこしの髭は南蛮毛(なんばんげ)、玉米鬚(ぎょくべいしゅ)とよばれる生薬の原料です。
主にむくみや利尿作用に高い効果を発揮します。

画像はヤングコーン


ヤングコーンの髭は特に効能を多く含みますので髭までしっかり食べましょう。
旬は 5 月から7月ごろまで。
私は手に入る今の時季にせっせと冷凍ストックにします。
サッと茹でて水気をしっかり切り、1 cm程度にカットしてジッパー付き保存袋に薄く平らにした状態で冷凍。
体がむくんでいるときや重だるい時、二日酔いのときなどに必要な量だけスープやお味噌汁に入れたりサラダの具材にしたりして食べます。
常備薬のような感覚ですね。ぜひお試しを。

日々是薬膳の「排毒茶」はトウモロコシの髭、黒豆、三年番茶のブレンドで今の時季にぴったりなお茶です。
ジメジメとした梅雨を軽やかに乗りきるために、薬膳茶や上記の食材を活用してみてくださいね。