Health care column

養生コラム

五行でみる春の眠気

2026.03.30

春になると
「なんとなく眠い」
「朝がつらい」
「日中もぼんやりする」と感じる人が増えてきます。
まさに「春眠暁を覚えず」という言葉どおり、気候が穏やかで過ごしやすくなる一方、
体は眠気に引き込まれやすい季節です。

気温の上昇や日照時間の変化、自律神経のゆらぎも重なり、
心身ともにバランスを崩しやすくなります。

薬膳では、春は「肝(木)」の働きが高まる季節とされます。
このとき関係してくるのが五行の「木克土」という考え方です。
木は土を抑える性質があり、肝の働きが過剰になると、消化吸収を担う「脾(土)」の働きが弱まりやすくなります。脾が弱ると、体内に余分な水分やエネルギーの滞りが生じ、それがだるさや重さ、そして強い眠気として現れやすくなるのです。さらに、冬の間に溜め込んだ毒素が気の巡りの妨げとなり、「肝」の働きもスムーズに発散されません。その結果、頭が重い、集中できない、日中も眠いといった状態につながります。

この時期は、 「肝」と「脾(胃腸) 」のバランスを整えることが大切です。
食事では、気の巡りをよくする香りのよい食材(しそ、三つ葉、セロリ、柑橘類など)に加え、脾をいたわるやさしい甘みのある食材(米、じゃがいも、かぼちゃなど)を、温かく消化しやすい調理法で食することをお勧めします。

また、朝に軽く体を動かしたり、深呼吸をすることで、滞った気を外へ発散させやすくなります。
夜更かしを避け、朝日を浴びる習慣も体内リズムを整える助けになります。
春の眠気は、体が季節の変化に適応しようとしている自然なサインです。

春の不調におすすめの薬膳茶はこちら。
⚫︎春のイライラに気の巡りを整えリラックス効果の期待できる『巡気茶』
⚫︎春のアレルギー症状を抑え毒出しの助けとなる 『免花茶』
⚫︎体がむくみがちでサラサラの鼻水がとめどなく出る方には『滅脂茶』をおすすめします。

「木克土」のバランスを意識しながら、食事と生活を整え、軽やかで心地よい春を過ごしていきましょう。