Health care column

養生コラム

来る花粉症シーズンに備えを!(後編)

2024.02.05

花粉症の方にとって辛い季節の到来ですね。
私自身は花粉症ではないのですが、周りに花粉症で悩んでいる方が多いので、
薬膳の力で少しでも楽にできればと思っています。

花粉症の症状を緩和、改善するために必要なのは、五臓の「肝」の解毒力をたかめるための生活習慣と食事です。


「肝」の解毒力を高める生活習慣

花粉症をはじめとするアレルギーの症状を改善するには五臓の中の「肝」の解毒力を高める必要があり ます。
「肝」を疲れさせる原因となるのが、ストレス、過労、睡眠不足、目の酷使。
それから食事では、 アルコール、添加物の多い食品、揚げ物、脂の多い肉など。
花粉症でお悩みの方が揚げ物をおつまみにビ ールを飲み深夜まで深酒、などといったことを繰り返していると「肝」の解毒力は低下しアレルギー症状は悪化します。
もし花粉症を改善したいのであれば、シーズン中だけでもこういった生活習慣や食習慣を見直して、量や頻度をおさえるところからはじめてみてはいかがでしょうか。
調理法を「揚げる」から 「蒸す」に変えるとか、朝のクロワッサンをご飯とお味噌汁に変えるなど、とにかく解毒の妨げにならない方法を選択するということです。

「肝」の解毒力を高めるためにおすすめの食材

シジミ、菜の花、タラの芽、フキノトウ、ブロッコリー、わらび、タケノコ、アスパラガス、セリ、キャベツ、アボカド、 ゴボウ、緑豆もやし、味噌、枸杞の実、サンザシなど

菜の花

「肝」に機能を低下させ解毒力を弱めるようなことは避け、上記のような食材を消化しやすい調理法で よく噛んで食べ、深酒などせず早く寝る。
特に深夜 1 時~3時は熟睡できるようにしましょう。
ストレスを溜め込まないようリフレッシュする時間も大切に。
歓送迎会などでお酒をのむ機会の多いシーズンでもあるので難しいかもしれませんが、少しでも楽になりたいのならば今年のシーズンはちょっと頑張 ってみませんか。
少しでも楽になりますように。